オゾは、商品特性や輸送、流通条件に合わせた成分配合が可能ですから、最適の吸湿速度をお選びいただけます。
オゾは、海水中のミネラルを特殊処理した今までにない不燃吸湿・乾燥剤です。万一、口にしても安全。(財)日本食品分析センターの分析結果においても、オゾはヒ素・重貴金属類含有量は食品添加物規格以下であると証明されています。
オゾの吸湿率は、市販の抱水性乾燥剤(シリカゲル)の6~7倍。以下条件下の試験結果でも明らかなように、10gのオゾが、試験5日目には28gの重量となります。即ち、18gの水分を吸湿する力(=180%の吸湿率)を発揮しますので、国内・輸出を問わず、輸送荷姿を軽量・コンパクトにする事が可能です。
オゾの最大の特徴は、吸湿力を温度差に関係なく発揮することです。
オゾは、常温から-20℃までの温度変化に左右されることなく、吸湿力を持続。厳しい環境条件下にある極寒地での結露防止や、高温多湿の赤道直下の環境においても、品質を均一に維持します。
オールシーズン向けに高い信頼性でお応えします。
どのグレードの商品も回収し、リサイクルが可能です。オゾは包材を含め、有毒ガスは殆ど発生しません。包材と内容物に分け、内容物は600℃以上の熱で元のパウダー状に戻して処理をすれば、土壌に埋めても土壌汚染もなく土に還ります。包材は可燃ごみとして焼却します。
家庭用除湿、脱臭剤など、用途次第で香りつけも自在です。水分と臭いを除去する事が役目の吸湿・乾燥剤にも、オゾならではの特殊技術処理で、香りつけが可能となりました。
オゾの吸湿・乾燥力を100%生かすため、商品の包装量、さらには輸送・流通条件に見合った、ベストな包装及び輸送設計のお手伝いをいたします。
単に水(湿気)が包装内で移動するだけの市販の吸着性(シリカゲル)や、潮解性(塩カル系)を持つ抱水性乾燥剤と比べて、オゾは水(湿気)そのものを完全吸着し、化学作用により、他の物質に処理します。吸湿した水分は結晶水となり、放湿しませんので、結露現象によって起こる錆発生や水もれ、微生物の発生を完全シャットアウト。
商品の保管・搬送時の品質保持に威力を発揮します。なおオゾの場合、吸湿後は、膨張凝固するため、吸湿効果や取り替え時期をすばやく確認する事ができます。
工業から食品分野まで、いまや品質管理での大敵といわれているのが<錆><カビ><ダニ>です。この内、<錆>は水分と 酸素の2要素が、また<カビ><ダニ>は湿度・水分・養分の3要素が揃うと発生します。即ち、これらの要素の内1つでも 完全に除去すれば、<錆><カビ><ダニ>は未然に防止できるのです。現在利用されている除去方法は、下記の通りです。
発生要素 | 除去方法 | デメリット |
温度 | 低温保存 | 設備投資が必要 |
酸素 | ガスバリアー包装 | フィルムその他容器の材質価格が高く、管理がむずかしい。 |
水分 | 防湿包装 | ガスバリヤーに比べ、材質価格が安く、管理も簡単。 但し、市販の抱水乾燥剤では、完全な防湿パワーは期待できない。 |
抱水性乾燥剤ではなし得なかった驚異的吸湿率で、水を完全吸湿。経済性、簡易性に優れた品質管理が実現します。
塩化マグネシウムの持つ吸湿と潮解という二つの特性による乾燥作用と潮解性による溶解化現象は表裏一体のものでもあり、潮解性の問題は潮解に伴って必ず分解される液相を何らかの方法により安定的に保持し、乾燥剤の膨濁、液相分離、流動化を防ぐことにより解消せざるを得ない。
ここで、この分離液相をより安定的に保持する為には、塩化マグネシウムの潮解と同時に、マグネシウムオキシクロライドを生成させると効果的である。
本発明によれば、塩化マグネシウムと活性のあるマグネシアを混合し、乾燥剤とすると、塩化マグネシウムの吸湿、潮解により生成する分離液相はマグネシアと共にマグネシウムオキシクロライドが生成し、水和固化して更に生成する液相を担持する。
この時、マグネシウムオキシクロライドが水和、硬化により流動のない安定的な保水状態を保つことを利用し、潮解による液相漏出の問題を解決するのである。
〈技術部見解〉
塩化マグネシウムと酸化マグネシウムの混合物が乾燥剤として作用する機構。塩化マグネシウムは潮解現象により塩化マグネシウム水溶液となる。
この水溶液は酸化マグネシウムと共にマグネシアセメントを形成し固化する。(水和反応)マグネシアセメントの形成によって水を保持すると共に、塩化マグネシウムの潮解現象は停止する。